◆ このページのポイント ◆

1.市が恵下埋立地建設を急ぐ理由としている玖谷埋立地も、まだ容量に余裕がある。

2.時間や費用を言い訳に着工を急ぐのではなく、安全性や立地そのものについて

  市民全体の問題として真正面から話し合い、解決することが必要。


ただただ急いで着工しないで!

誰ひとり幸せになれない今のままの計画で、建設をはじめるわけにはいかない

広島市からの説明では、何度も

「平成31(2019)年で玖谷(くだに)が使えなくなる。今から工事しないと32(2020)年供用開始に間に合わない」と強調されていました。

 

「玖谷埋立地が満杯になってしまうから、すぐに恵下(えげ)埋立地が必要、工事も急がなければいけない」、

ということかと解釈していたら、

決してすぐに満杯になってしまう状態ではないそうです。

 

玖谷埋立地の残存能力は2014年6月の計測で約80万㎥です。

広島市HP>>玖谷埋立地の維持管理状況(平成27年度)について

 

埋立量は現在1年間で約6万㎥なので、

単純に計算すれば80万÷6万=13.3年間、、すなわち平成39(2027)年度まで埋立可能と考えることができます。

 

もともと、玖谷埋立地は埋立容量300万㎥で整備されていましたが、(それも全国と比べてかなり大きい規模ですね。。)

なんと、平成23(2011)年に350万㎥に拡張されていました。

わざわざ拡張した約50万㎥の容量を残して、恵下埋立地の1期工事(35万㎥)を急ぐのはなぜでしょうか。

 

 

今、ここで急いでとりかえしのつかないことをしてしまうのではなく、

今こそ、立ち止まって、このような施設をどのようにするか、きちんと話し合うべきではないでしょうか。

 

ここに記してきたことは、どれも知らなかったでは済まされない、

将来これからこの地で暮らす人たち(子々孫々や移り住む人たち)に関わりのある重大な問題ばかりです。

後になってからはどうしようもないことです。しかし、今の私たちにはできることがあります。

 

問題があるのではないかと思えることには、真正面から取り組み、

真剣に考え、工事が始まるまでに解決する。

安全で安心して暮らせる環境を整える。

このことは、この地に現在すむ私たちの責務ではないでしょうか。

将来の人たちに、私たちが無関心で決めたことのツケを払わせるわけにはいきません!

 

 

埋立事業が計画される恵下谷は、自然環境の豊かな太田川の上流に位置します。

長期間にわたってごみが搬入され、搬入が終わった後も、ごみの中の有害物質は未来永劫残り続けます

いずれは土壌が安定し、環境への影響が出なくなっていく、という話もあります。

市はずっとモニタリングや管理を行っていく、としていますが、

きちんと検出されるとは限りません。(?1で紹介)

水質が基準以下、という検出結果が2年続くと、埋立地の管理そのものも廃止となります。

しかし、土壌が安定するまで数百年、いや不可能かもしれない、という見解もあります。

 

私たちは数百年も、

いや、終わることのない汚染を生み出すかもしれない岐路に立っているのです

 

(恵下はその字の如く、豊かな“恵み”の下に自然環境・生態系を育んできた場所です。

 現時点の送水ルートでは、排水を安佐町久地・幸の神(さいのかみ)で公共下水道に接続するとしています。

 “下(えげ)” から “(さいのかみ)”・・・これらへ汚染した水をつなぐなど、

 この地名を名づけてきた先人への冒涜すら感じます。。)

 

 

ぜひこの事実を知ってください。

そしてここにある問題を多くの人へ知らせてください。

 

湯来や戸山の人たちにとっての地元でもあり、広島に住む者みんなの“地元”でもあります。

建設を強行したい人たちを思いとどまらせることができるよう、ぜひ力を貸してください。よろしくお願いします。